タヌキです。
1995年・・・26年前の1月17日は、『阪神・淡路大震災』が発生し、多くの犠牲者がでてしまいました。
大都市部で高架化されていた阪神高速道路が、下手なドミノ倒しのように倒れていた映像はまさに都市型地震の見本を見せられているような衝撃を受けました。
神戸を中心として当時被災した町並みは、かつての凄惨な光景の名残は微塵も残っていません。
しかし、犠牲になった方々の尊い命は戻ってこないのです。
山奥の巣穴より、当時犠牲となった方々へ哀悼の意を表します。
この『阪神・淡路大震災』により、2020年に建築基準法が改正され耐震基準の強化は図られました。
近年林立している高級タワーマンションは当然ながら2020年建築基準法に準拠した建物の「はず」ですが、今後想定される、首都直下型地震に耐えられるか、また旧基準のままの建物が被災した時の影響をどの程度受けるのかは未知数です(消防車は動けません)。
家賃収入をローン返済の充てにして不動産投資・・・ゾッとしますね。
『年収○○円でも資産○億円を達成できるノウハウ本』の乱筆
「金持ち父さん・・・」を代表として、その他諸々の日本人会計士・FPにより大量生産された便乗本・・・これらの本に出会った人達の一部は、まさに目から鱗が落ちたそうで、
- 持ち家(居住のための家)は負債(キャッシュを生まない不動産)
- 投資用負動産資産(キャッシュを生む不動産)
- お金に働いてもらいましょう
と洗脳セミナーの会場から出てきた人々のように、口々に叫び始めました・・・
元祖ブラック企業
これ以前の、投資用不動産業者の集客手段はアポ電でした。
名簿屋から購入した名簿に片っ端から電話をかけ、「5分ほどお話を聞いてください・・・」のフレーズから始まり、電話をかけられた被害者が、「お金がない・興味がない」といくら訴えかけても営業は聞く耳を持たずしゃべり続ける・・・
職場に電話をかけ続けられて、営業妨害を被った記憶のある方・・・少なくないですよね。
一方では、いやがられるのを承知の上で電話をかけ続けている人達もまさに必死にやっていたことなのです。
朝礼では、今日は○○○本のアポ電をかけますっ!
今月は、○件の契約を確保しますっ!
と宣言させられ、ノルマ未達成の場合は、暴言・体罰にはじまり、自爆営業まで強いていた会社もあったようです。
投資用不動産業者のイメージは鰻登りにアップ
現在では、不動産投資関連の書籍は次々発行され、著者にはマスコミ等にもよく登場するような、有名FPなどそうそうたるメンバーが名を連ねています。
好印象なタレントを起用したテレビCMなどもバンバン流され、『電話の向こう側のいかがわしい業界』というかつてのイメージはかなり希薄(というかクリーンイメージへの転換に成功?)になってきています。
本屋に並ぶその手の本には、問い合わせ・資料請求用のURLが表記され、テレビCMでも『○○で検索』と検索サイトから、不動産投資会社の資料請求ページにリンクが飛ぶようになっています。
かつてはアポ電をかけまくり、獲物を追いかけ回していた営業形態は、著名FPのお墨付きという大義名分、そして「お金に働いてもらいましょう」という殺し文句を得て、トラップ待ち受け型の営業形態へ進化していったのです。
サクッと資産○億円を手に入れてみましょう
では出版されている数多の本に書かれているとおり、年収250万円のタヌキ(仮名)が資産家に化けてみましょうか
やり方は簡単、目についた不動産投資会社に問い合わせをして・・・あとはお任せです(笑)
新築のいい物件がいいなぁ、投資会社の担当者さんよろしくね(ふんぞりかえり)
不動産のプロが見立てた物件ですからね、現地なんかわざわざ出向いてみたりなんて・・・めんどくさいからやりませんよ、投資会社の担当者さんよろしくね(ふんぞりかえり)
年収250万でカツカツの生活を送っているタヌキ(仮名)ですから、頭金など捻出できません。全てを投資会社にお任せして銀行を紹介してもらって、フルローンで買います(笑)
いえいえ、何の心配もありませんよ。
ローンの返済は入居者の家賃で払えるし、万一の時にはサブリースもありますから安心です(笑)
ここでちまちましてても仕方ないので、不動産管理会社を立ち上げて法人化でもしちゃいましょうか・・・タヌキ不動産社長の誕生です(大笑)
ふむふむ・・・「1棟とは言わず2棟所有すれば将来はさらに安泰になりますよ?」さすが不動産投資会社さん、いいことを仰るっ
さすが投資のプロですねっ!!
「ローンの借り入れなら任せてくださいっ!!」ですって?なんと心強い。
これで、年収250万円のタヌキ(仮名)は一億円の物件2棟を所有する資産家に化けることができました。
資産2億円所有の富裕層になるなんて簡単ですね(左団扇)
ん?右側にある黒い?は何かな?
細かいことは気にしなくていいよね、タヌキ(仮名)は富豪なんだしっ
お時間が許される方へ・・・
謎の?の正体は・・・『続き』をご覧ください
タヌキは不動産投資自体を否定する考えはありません。
誤解の無いようにお願いします。
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富裕層タヌキ(仮名)の大誤算
えっ、入居者が半年で出て行っちゃった!?
(現地を見て)何で人里離れた場所に物件が2棟ぽつんと建ってるの?
サブリース補償でもらえる分ではローンの返済額は賄えないの?
税金対策とか行っておきながら、経費になるのはローンの利息分だけなの?
もう無理っローン返済を維持できないっ、2棟とも売り払おう築浅だから、2億近くで売れると思うし、傷は浅いよね・・・えっ買い手がつかないって?(不動産実勢価格は帳簿通りとはいきません)
ぴえん・・・
もはやカチカチ山のタヌキ(仮名)
資産2億円を誇るタヌキにいったい何が起こったのでしょうかっ!!!
【簡易バランスシート】で?に隠されている分を覗いてみましょう・・・
単純な話ですが、投資用不動産のローンの返済が完了しない限り、タヌキの天秤の片方には『有利子負債』が積み上げられています。
『ローンを組んでまでも不動産投資を勧める系の投資スタイル』は負債は入居者が払ってくれるとして、「負債はすでに消えているような錯覚を起こさせて投資家を誘導します・・・」が、負債やリスクは『投資したタヌキ自身が一人で背負っている形になります』そんなの当然じゃんっって・・・当然のことですが、『年収〇〇万円の僕が資産〇億円になった・・・系の本』が大量に出回っているところを見ると、リスクを負うのは当然と思っている人は案外少ないのかも・・・
結論
本当にノーリスクで儲かるなら、不動産投資会社の方々は皆さんに熱心に勧めなくても自分たちだけで利益を享受してウハウハ暮らしていればいいはずなのです。
みなさんは、不動産投資会社に即効利益確定をさせ、負うべきリスク分を背負っているに過ぎない・・・(怖いので・・・「可能性があります」ということにします)
も・・・もちろん誠実で善良でホワイトな会社だってある(んじゃないかな・・・いやっハズです)
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