タヌキです。
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今日の運勢の確認に、昼食・夕食のメニューに困った時などに是非ご利用くださいませっ!!
最近、セミリタイアという選択肢を本気で検討する人が増えています。
前前回ですが「F.I.R.E」という考え方について書かせていただき「4%ルール」についての説明を付けさせていただきました。
正直なところ普段閑古鳥が鳴いている当ブログへの訪問者が(一時的ですが)激増しました。
リモートでの打ち合わせ後の雑談(どちらも酔っている(笑))
髭社長:不動産投資絡みの記事以外で人が来たねぇ(クスクス)
タヌキ:やかましいわぃっ!
それだけ多くの人が「F.I.R.E」というライフスタイルに対する興味を持たれているのだと思います。
ただ、その内容を調べていくと『前回記事の家族有りでのセミリタイア生活』ほどではないのですが、「思ったよりハードル高くない?」という感想もありましたので、ここに開けさせていただきます。
「F.I.R.E」生活を目指いしている人には、参考にしていただけるか、余計なお世話と感じられてしまうかは分かりませんが・・・
「F.I.R.E」生活とは(前々回記事のおさらい)
FIRE生活を達成するため、最も基本的な条件は
不労所得>生活に必要な費用
これにつきます。
不労所得は、それまでに蓄積した投資額(金融資産でも不動産でも・・・)を4%で運用して、その運用益を不労所得として『その分のお金で生活していく』というものです。
簡単に説明をまとめた記述には
「一年分の生活費の25倍を貯めて、4%で運用して、その運用益で生活する」
というものです。
事例として挙げられるのは、「6,250万円貯められれば年間250万円で生活していける限りは、経済的自由が獲得できる・・・」
ん~確かに計算ではあっていますし、中企業 大卒初任給の平均額は20万8,600円
※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」第2表 性、企業規模、学歴別初任給、対前年増減率及び企業規模間格差より
と報告されていますから、「20万8,600円×12か月=250万3,200円」・・・計算されたようにぴったりですね。
「F.I.R.E」生活を達成するため、見落とされがちなこと
よく誤解されるのは、不労所得が毎月の出費(衣食住)にかかる金額より多ければ達成っ!!
とされがちですが、それは大きな間違いですっ!!
「自分探しの旅に出るために数年程度、その後はがっつり働きますっ」
と言う方ならばともかく、生涯にわたって(セミ)リタイア生活永続を考えているのでしたら、生活に必要な衣食住にかかる最低額の確保だけでは足りないのです。
家計簿を付けられている方には実感していただけると思いますが、「今月は○○がかかって・・・」など臨時支出はままあるものです。
ちなみに全く関係ないことですが、初任給をもらって「こんなにもらえるんだぁ」と喜んだのも束の間、2年目には初年度所得への税金が所得控除されるため、手取り給与はかなり目減りしてしまいます。
『初任給をまるまる使っで遊ぶ習慣』を社会人になって早々に身に着けてしまった人は、かなりの確率でお金に苦しむ人生を送る危険があります。
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「F.I.R.E」生活を達成するため、見落とされがちな4つのこと
①医療費
「F.I.R.E」生活される場合、基本無職と仮定しますと、国民健康保険等に加入することとなります。少し古いですが平成22年度の厚生労働省公表データを見てみます(民間保険会社各社のデータの方を見ると目玉飛び出ますよ(笑))と下の表くらいの医療費(保険含む)を見越すことになります・・・
50代前半あたりで、年額32.3万円・・・これに4%ルールを適用すると
32.3万円/4%=807.5万円の運用資金が医療費用に必要となります。
つまり、医療費用を除き衣食住250万円(月20万円ちょっと)の生活費確保を目指すなら、必要な運用資金6,250万円に加え医療費用に807.5万円を加算して考えていかなくてはなりません。
運用資産
6,250万円+807.5万円=7,057.5万円を用意しておく必要があります。
人によってかかる医療費はまちまちですし、最も医療費のかかる年代の金額に設定する必要はないのではないかとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、今回示した数値はあくまで平均値、貴方がそれ以上の医療費がかからず健康に暮らしていけるかどうかは誰にも判らないのですから・・・
②租税
基本的に所得税の発生までは考慮しなくて良いかと思いますが、住民税などは少額ながらかかります。
最も重要なのが、住宅・車を所有するか否かになります。
「F.I.R.E」生活の生活必要算出額は『基本的に車を持たない生活を前提』にしているケースが多いです。
なぜなら、車を保有することはかなりの経済的負担になるからです。
ご自宅を所有されていれば、固定資産税(場所によっては都市計画税)、車を所有していれば、車検代・修理代など車にかかる税金等費用の項目は数えきれません。
ご自宅を所有していない場合は、毎月の生活費には家賃分のお金を捻出できなくてはなりません、
住居費も含め生活費が安い田舎で暮らすそうとするなら、車はほぼ必需品に近いところです。
これらの費用が設定されている250万円に含まれていれば良いのですが・・・
結構かかるんですよ、税金って・・・
かなりかかるんですよ、車両維持費って・・・
③保険等
これは前記事の医療費に書いた通り運次第、少なくともよそ様に迷惑をかけない程度の火災保険や車を運転されるのでしたら車関連の保険、4月からは自転車運転にも保険が必須になるそうですから、そちらを250万円に含めて生活していけるのか、それとも別に用立てなくてはならないのか・・・ご検討ください。
④そもそもの前提条件、4%の運用が永続的にできるの?(←これ重要)
例えば株式で運用した場合、配当金が手元に届くまでには税金がとられてしまいます。
特定口座(確定申告あり)で運用した場合、手取り4%を確保する前には、
米国国内税 10.000%
日本国内税 20.315% ※
※2013年1月1日から2037年12月31日まで、復興特別所得税として基準所得税額に2.1%が上乗せされる為、税率は20.315%(所得税15.315% 住民税5%)となります。
と税金が引かれてしまった後で4%の手取り配当金を確保できなければ「年間生活費の25倍を確保する・・・」という前提が破綻してしまうのです。
試しに4%の手取り配当金を確保するための配当利回りを考えると・・・
日本国内での配当金にかかる税金を逆算すると・・・
4%/(1.000-0.20315)=約5.0198%
日本株でこれだけの配当を確保できればいいのですが、なかなかここまでの高配当株は日本株では選択肢が少ないですね。
配当が高い株が多い米国株で運用していた場合は、さらに米国内で10%の税金がとられます。
米国内での配当金にかかる税金を逆算すると・・・
約5.0198%/(1.000-0.1000)=約5.578%
の配当が出るような株式に投資する必要があります。
高配当株銘柄が多い米国株でも、それほど多くはありません。
異常ともいえる株高な現在、2021年1月時点でのNYダウ銘柄では、この配当条件をクリアする銘柄はありません(笑)
ちなみに、S&P銘柄だと・・・
やっと、約5.578%以上の配当利回り条件をクリアする銘柄がでてきました。
この話で資産運用の前提条件は7%と言われています。
ここ数年の株式配当などの不労所得の利回り平均をデータとして採っているようですが、未来永劫これを下回らないとは限りません。
利回りが下回ってしまった場合、元本に手を付けてしまえば、(運用元本減りながらも、目標手取り額を不変にしたければ)次の目標利回りをあげ、8%などにしなくては成り立たなくなります。
坂道を転がり落ちるように、高リスク投資に手を染めていくことになってしまいます。
株高の現在、「F.I.R.E」を目指すには市場環境が悪すぎる・・・
現在はコロナ禍の中で飲食業・観光業を中心に壊滅的な被害が出ており、自殺者が増えるているそうです。
一方で、各国中央銀行の異次元緩和政策、各政府が打ち出す経済対策への期待もあり金余り現象が起こっています。
『今は、持てる者と持たざる者の格差が、顕著に表れている時代なのです』
その昔・・・のちに「安倍のミクスとかトランプ相場」と言われた株価右肩上がり前の株価が安い時期で株式投資をしていれば、株価購入元本が少なく配当利回りもよく、「F.I.R.E」生活のための配当利回りの確保が容易にできたのです。
これから、「F.I.R.E」生活獲得のために株式投資に乗り出そうとする人がいらっしゃったら、今株を買うべきか・・・落ち着いて考えてみてください。
グラント・サバティエ氏が「FIRE 最速で経済的自立を実現する方法」を2019年末に出版したそうですが、これは彼の実体験に基づいて著されたものとのことです。
グラント・サバティエ氏がこのライフスタイルを確立するプロセスを経験できたのは、ちょうど株価が上昇する前から上昇している市場局面でこそではないでしょうか。
景気経済には波があります・・・このまま何十年も株価が落ちずに成長を続けるような問題はないのですが・・・
タヌキの感覚的には、この世界的な官製相場は企業業績と連動して株高になっている訳ではありませんから、金融政策・政策の変更が公表された瞬間に崩壊してしまう危うさを含んでいるような気がします。(注意!!タヌキには未来予知のようなチート技能はありませんから確信を持った書き込みではありません。あなたの自己責任でお考え下さい)
タヌキが気になること・・・
タヌキが気になることはただ一つ・・・
自立していないお子さんのいる、ご家庭は子育てにかかるお金もかかりますから、なかなか「F.I.R.E」到達までは行かないケースが多いのですが、まれに到達しちゃう方もいたりします。
子育てに不自由ないくらいの運用利益をもって「F.I.R.E」生活を満喫されるなら良いのですが・・・年間250万円とかカツカツな環境で子育てされるのは、何か違う気がします。
「F.I.R.E」はライフスタイルの一つであり、そのスタイルを採用するかは個人の自由です。
ただ、それに付き合わされる『お子さんには選択肢はありません』、幼いころは「両親といつも一緒にいられて嬉しい」と感じているかもしれませんが、小学校あたりまで成長されると
子供心に「お友達の家のお父さんの母さんは働いているのに、ウチはどうなっているんだろう」と疑問を持つかもしれません。
あまつさえ、小学校では家族を題材に作文を書かされる授業もあったりします(笑)
お子さんのいるご家庭が「F.I.R.E」生活を目指す場合は、お子さんの将来の教育まで考えて運用資金計画をたててくださいね。(親が一生懸命働いている姿を見ていれば年収250万円でもお子さんも親を尊敬するでしょう、しかし親が遊んでいるようにしか見えていないのに年間250万円で暮らそうなど・・・もちろん暮らしては行けるでしょうがお子様が惨めです(働け親っ!!))
金融リテラシーの英才教育を施してあげるのも親の愛だと思いますが、子供は他所の子と自分の違いには敏感です。
教育知識を与えてあげるのはタヌキ的には大賛成なのですが、あまり個性的なライフスタイルを、お子さんに強いるのはかわいそうです。
お金の話とは関係ありませんが、両親の信仰により輸血が必要な子供さんへの輸血を『両親が拒否』して死なせてしまった事件がタヌキの頭にはいつも残っています。
親の信仰のために、輸血すれば助かったかもしれない命を失った子供・・・本人も信仰に染まってそのまま死ぬことが本望だったのか・・・それとも生きたかったのか・・・
お子さん持ちの方のライフスタイル(特に個性的な)を聞くたびに、全く見ず知らずのその子のことがタヌキの脳裏に浮かんでくるのです。
「F.I.R.E」生活のための収入を標準世帯並みで設定出来ていればいいのですが、子供に「ミニマリスト」というライフスタイルを押しつけることがないように願いたいものです(別に贅沢三昧を許して何不自由なく暮らさせる必要までは感じませんが)。
またセミリタイア実現後も生活を維持できるよう節約体質を身につけましょう。
セミリタイア生活を目指す人にも「節約系ブログ」が参考になるかもしれません。
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