タヌキです。
スマートホンでご覧の方限定ですが、当ブログに新機能が加わりました。
下のほうに『拍手ボタン👏』が出ると思うのですが、そちらを押すと本日の占い機能が発動しますっ!
今日の運勢の確認に、昼食・夕食のメニューに困った時などに是非ご利用くださいませっ!!
最近、セミリタイアという選択肢を本気で検討する人が増えています。
昔から「会社に行きたくない・・・」という、なんとも行き当たりばったり的な軽い考えで会社を辞め「セミリタイアしてます」と親の臑をかじる引きこもりや、パートナーに寄生するひも暮らしに墜ちた方々もいたりします。
臑をかじられている親御さんからのご相談・・・結構多いいんですよ。(子供の将来が心配・・・だそうですが・・・なんちゃってFPタヌキにとっては、臑をかじられている親御さんの最期の方が心配ですっ)
今度の「F.I.R.E」という考え方はネーミングもかっこいいし、誰かを喰い物にして生きていくことなく『経済的な自立』を目指していく考え方は結構興味深いものです。
「F.I.R.E」などと言う用語が誕生する前に、似たような生活を実践していたタヌキが、自ら会社を辞め、不労所得で生活していくことを決断してきた経験も踏まえて、考え方・実践方法・リスクの観点から解説します。
セミリタイアの目安が「年間支出の25倍の資産」といわれる理由
不労所得>生活に必要な費用(医療費・租税・保険等も含む)
これにつきます。
アメリカでは、「Financial Independence / Retire Early (経済的に自立した早期退職) 」の頭文字をつなげた「F.I.R.E」という言葉が流行し、一大ムーブメントになりました。
アメリカでは、「F.I.R.E」を実現する目安として、「4%ルール」がこの理論の基準になっています。
「4%ルール」とは、年間支出の25倍の資産を築けば、年利4%の運用益で生活費をまかなえるという考え方になります。年間支出が仮に250万円なら、6,250万円の資産を築いて年利4%で運用すれば、理論上は資産を維持したまま生活できるということです。
単身者ならそこそこ遊んで暮らせる金額設定でもあるため、「F.I.R.E」を論じる場合、年間250万円の生活費が例になるケースが多いようです。
まぁ、500万円に設定すると、「4%ルール」では運用資金1億2,500万円必要ということになりますから溜息しか出なくなりますね(笑)
目標1億円越えの設定条件では、これほどのブームにはならなかったかもしれませんね。
4%という数字は、米S&P株の平均成長率7%から、アメリカのインフレ率3%を差し引いて計算されています。
米S&P株は対象銘柄が多いことから、投資家が市場全体の動きを把握する時に、よく参考にされていますし、「F.I.R.E」生活に入ってからの資産運用においても米S&P株で運用を続ける運用方法は選択肢の筆頭にあげられるでしょう。
日本のインフレ率は、目標を2%と設定しながらも、思うように上昇せず1%に満たない状況が続いています。
なので日本版に置き換えるなら、日本の目標インフレ率2%を差し引いて、「5%ルール」として考えてみましょう。
5%の運用益で生活していくと仮定すれば、「年間支出の20倍の資産」を築けば、セミリタイアしても生活が成り立つということになりますね。
「4%ルール」を実践し不労所得で生活するためにやるべき2つのこと
セミリタイアし、投資家として不労所得で生活する。そのためにすべきことは2つ
①節約生活
効率的に資産形成するには、元手を確保することが欠かせない。いくら高利回りで運用できる能力や環境があったとしても、元本が少なければ投資効率は上がらず憧れのFIRE生活は遠のいてしまう。
アメリカでセミリタイアを目指す人も、年収に対して70%など、高い貯蓄率(当然ながら、銀行への預貯金だけではない・・・)を維持しています。
まずはセミリタイアしたい年齢と自分の資産状況から逆算し、毎年どのぐらいを貯蓄に回すべきか計算してみてください。
また、節約生活が身につかず生活費が肥大するような習慣が身についてしまえば、FIRE生活を賄う生活に必要な費用(生み出さなくてはならない運用益)がたくさん必要になってしまう(さらに運用資金必要額が肥大します)。
「F.I.R.E」生活到達者になるためには生活費削減は必須スキルともいえます。
すでに豊富な軍資金を持っていて、運用の腕にも自信がある人には無用なのかもしれませんが・・・
②資産運用
節約生活によって確保した元手を資産運用に取り入れることで、資産形成にかかる時間を短縮できます。
これまでの資産運用の配当も再投資に加えて複利のマジックで資産を増やし続けましょう。
また、「F.I.R.E」生活突入後に資産運用で生活費を捻出することを考えれば、投資経験を積み、様々な景気局面でも4%の運用益を獲得できる手法を確立しておくべきです。
日本でも、NISAの活用など資産運用を後押しする制度もあります。
資産運用の経験は若い内から積み上げた方が良いとタヌキは考えます。
年を取れば取るほど、投資先配分の柔軟な変更など、突発事態への対応がおくれたりするリスクが高まってしまいます。
面倒くさがって他人に運用一切を任せてしまうなど、言語道断です。
セミリタイア後に不労所得で生活することを想定するなら、高配当利回りの銘柄を保有することが大切です。
銘柄選定の方法、買い時の見極めなど投資実践によって身につくスキルも多いのです。
言いづらいですが・・・日本株はあまりお勧めできません。
企業利益を株主還元するより企業内部留保を優先する経営体質の企業が多いです。
将来を見据えるなら『少子高齢化が深刻な割に、選挙対策しか考えず年寄り向き政策』(これは若年層が投票権を放棄して、組織票・高齢者票で選挙が成立してしまっているのが原因ですので若者にも大きな責任があることですが)しか出てこない政治体制の『枯れゆく日本株』より、過去数十年に渡って安定的に上昇している米国株をはじめとした、先進国株式に目を向けることをお薦めします。
経済成長の原動力は消費も生産も活発な世代・・・若者の人口の増加なのです。
高度成長期の日本はまさにそうでした・・・現在の日本は残念ですが・・・これに当てはまりません。
実際に5%から6%の運用益を投資によって確保できる手ごたえがあるかどうかは、セミリタイアを決断する前に、自らの資産のポートフォーリオをしっかり確認し、将来の景気に左右されて、「F.I.R.E」生活が頓挫してしなうなどがないように気をつけておきたい。
検証の結果、5%から6%の運用益を(平均ではなく最低ラインで・・・投資に絶対はありませんが・・・)見込むことが難しいなら、もっと運用資産を増やしておけば安心です。
卵を一つのカゴに盛るな・・・『続き』をご覧ください
↓をクリックして応援いただければ幸いです
余談ですが・・・タヌキはかつて東京電力株を大量保有していました。
そこそこの配当もあり、株価値上がりもあったことから正直なところ「将来左団扇だ」という慢心もので暮らしていました。
当時のタヌキは、すぐにでも生活費全てを配当金で賄う「配当生活者」になることも可能だったのです・・・あの震災によってその野心も崩壊してしまいましたが(泣)
『卵を一つのカゴに盛るな』・・・このブログを見てくださっているみなさんへの、今日の教訓です。
FIRE実現しても油断禁物
情報感度を高め、強靱な意志を持ち、幸せなセミリタイア生活を継続しよう
ここまで、「4%ルール」の意味や実践方法について解説してきたところですが、「4%ルール」にはもちろん留意すべき点があります。
資産運用の特性上、毎年安定的に4%の運用益が得られるとは限らないのです。
長期運用として見ていけば、全体として右肩上がりで上昇している投資対象も、年単位で見れば運用成績が上下することはもちろんあります。
そんな時に一喜一憂しない強い精神力が必要とされるのです。
そして約束して欲しいのは『4%の運用益が得られなかった年は、潔く出費を抑えること』これは「4%ルール」の肝となる部分で、運用成績が振るわないからと言った理由では運用資金元本には、決して手をつけてはいけません。
これは、「海で遭難した漂流者は決して海水を飲んではいけない」と言われているように、「F.I.R.E」生活者は運用資金を(生活費にも)使い込んではいけません(御家族の病気など「F.I.R.E」生活を放棄(諦める)してでもお金が必要になったときは迷わず決断しましょう)。
運用資金の目減りは、「4%ルールの崩壊」を予感する重大事態で、今後同じ生活を続けるなら「5%、6%・・・と投資対象がハイリスクハイリターンなものに限定されていってしまうのです」(投資資金が減額されているのですから、運用利回りが同じでは将来にわたって運用益(生活費)は減額されていってしまいます)
安定した運用実績を基盤に「経済的に自立をはたした」はずの「F.I.R.E」の精神そのものが崩壊してしまうのです。
「ふむふむ・・・運用成績の良い年にプラス分を運用資金に組み込むですって?」
運用成績の良し悪しは誰にもコントロールできません・・・悪いときが2年、3年と続けばあっという間に崩壊してしまいますよ。
DINKS、ミニマミストなど多様なライフスタイルのなかの一つとして「F.I.R.E」が根付いているようです。
多様な社会はいろいろな価値観を産みます。
「F.I.R.E」生活を目指している人、既に生活中の人、みなさんに幸あらんことを。
実現後も生活を維持できるよう節約体質を身につけましょう。
FIRE生活を目指す人には「節約系ブログ」が参考になるかもしれません。
↓をクリックして応援いただければ幸いです
コメント