ご無沙汰しております。
 タヌキです。

 

 東京五輪2020が延期となり、今年唯一のビックイベントとなるアメリカ大統領選挙の開票が進んでいます・・・
 本文作成時点では、バイデン候補の得票数は264票・・・当確となる270票まであと僅かとなりました。
 ちなみに、トランプ現職の得票数は214票・・・(笑)


選挙結果を覆す逆転の一手は??


 今回の大統領選挙は選挙が始まる前から既に決着がついているような気配が漂っていました。
 選挙前のテレビ討論会は、一回目はトランプ現職がルール無用の場外乱闘を仕掛け、「史上最低の討論会」などと評されました。
 二回目は「トランプ大統領のコロナウィルス感染を理由」として、中止になり・・・
 最期となる三回目は、「互いが主張する時間は、相手方のマイクを消音に切り替える」という初めての試みを採用して行われました。物理的な消音措置を講じなかったら討論会を開催できないほどの『
ルール無用ぶり』を一回目から露わにしなくてはいけないところまで現職は追い詰められていた・・・ということです。

選挙直前に

  1. コロナ対応の拙さ
  2. 黒人青年に対する白人警察官による暴行殺人の続出にも関わらず、人種間の分断への未対応(助長)
という、選挙を控えた現職がやってはいけないことの見本市の様な政治手腕を披露してしまいました。

 選挙期間中には、コロナウィルスの存在を否定し続けてマスク着用をせず、挙句の果てには自らと家族・側近たちが次々にコロナ感染!!
 自身は入院したものの充分な隔離期間もとらずに退院を強行し車で練り歩くなど、シークレットサービスの皆さんたちをも危険に晒して憚らない、厚顔無恥さを発揮してしまいました。



 またトランプ現職は、選挙戦期間中から繰り返し「郵便投票は詐欺だ」と主張してきました。投票日の翌日となった4日、郵便投票を含めた期日前の投票の集計が進むと、現職が一番恐れていた通りバイデン候補の票が一気に伸びました。
 
真っ当な選挙であれば、仮にこの勢いでバイデン候補が勝利したとしても、表面上は両候補が民意を尊重したという姿勢を見せて握手するところをアピールして見せるところですが・・・

 現在トランプ現職の頭の中にあるであろう、選挙結果をひっくり返し逆転勝利をもぎ取る(?)手段は「郵便投票は不正なので無効にすべきだ」と裁判を起こすことです。
 これまでの発言もその手を見据えた布石だったとも考えられます。

 トランプ現職が4日未明の演説で「最高裁判所に対して、投票日の翌朝以降の開票を止めるように求める」と発言したことについては様々な方面から批判が出ています。
 各地では、「郵便投票や不在者投票は正当な票で、最後の1票まで数えるべきだ」と訴えるデモや集会も開かれています。
 本当に提訴した場合、その主張は身内の共和党を含めて社会にすんなり受け入れられるものなのかどうか疑問を感じさせる状況になってきています。混乱が長引けばアメリカ国内の社会不安が高まる恐れもあり、トランプ現職の今後の対応や発言は、これまで以上に重い意味を持つことになります。



アメリカ人は陰謀論がお好き


 アメリカ人に限らず日本人もそうですが、

 有名なところで言うと、フリーメーソンの陰謀から始まり、欧米の歴史的人物の暗殺に係る見方、事件、事故、果てはUFOや宇宙人の話まで拡がります。 

 特定人種(○○人・・・)の金融に係る説をはじめ陰謀・捏造の説は枚挙に暇がないのは御周知のところですが、最近話題なのが


QAnon」(Qアノン)です。

 

 曰く、「トランプ大統領は小児科性愛者のエリート層をはじめ、悪の国際秘密結社と対決している正義のヒーローなのだ!」として「Q」マークのTシャツを着用した集団が現職を応援している光景も報道されていますが、そもそもは『コードネーム「Q」という米政府高官とされる人物』の主張が特にSNSを通じて拡がっているのです

おおよその内容はこんな感じでしょうか

  • アメリカは、民主党議員やメディア、ハリウッド、財政界の大物らによる“闇の政府”に支配されている。彼らは悪魔を崇拝する小児性愛者たちであり、世界的な児童売春組織を運営している。
  • ヒラリー・クリントン氏やバラク・オバマ氏、ジョージ・ソロス氏などがこの悪の組織のメンバーだ。
  • トランプ大統領は、秘密裏にこの闇の政府と闘っている。しかし闇の政府をコントロールするリベラルメディアが、“フェイクニュース”で、トランプ大統領を攻撃している。

 トランプ現職がよく使う”フェイクニュース”という単語が上手く取り込まれていますね。 

Qアノン
こういった信仰?が選挙を左右することもあるのは、アメリカだけではないのですが


 心理学的には、世情不安の局面で巻き起こる集団ヒステリー・・・と捉えると合点も行くところで、現在は新型コロナウイルスを巡る不透明感と不安がこうした存在と結びついているようにも思えます。
 古くは20世紀末には、『ノストラダムスの大予言』で世界の滅亡が叫ばれ自殺者まで出たとのこと・・・
 


 一部のSNSでは既に「QAnon(キューアノン)」を名乗るアカウントの類を全て削除すると発表しており、これが逆にQアノン信奉者が主張する『リベラルメディアの妨害』と揚げ足を取られ、Qアノンの主張への信憑性に繋がっているそうです。

 そうした考えに共鳴する一定数の方々の存在も米大統領選挙に参加している・・・という現実があります。

 ことにアメリカ人は年代を問わず、『巨大な悪と戦うヒーローたち』が大好きなのです。

 ちなみに・・・タヌキは昔よく特番でやっていた、ロズウェル事件が大好きでした。

宇宙人
こういった映像が年一回くらい流れる特番があったものです(何もかもが懐かしい・・・)


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