みなさまご機嫌いかがでしょうか?仮巣まいのタヌキです。
今回は、前記事の最後に予告をいたしました、ダウの犬投資法について・・・
「ダウの犬」投資法とは、NYダウを構成する優良な高配当利回り銘柄だけでポートフォリオを組む投資方法のことです。
投資方法としてのルールが確立されており、特にインターネットで高配当株の紹介記事を載せてくれているような現代(便利な時代になりました・・・)では、投資家は大した苦労なく実践できます(昔は 『単位株数の前年度配当額の合計/基準日の株価』 で一銘柄ずつ配当率を計算して比べていたのですが・・・)。
- 投資の知識がない~
- 忙しくてそんなに時間を掛けたくない~
といった方にはオススメできる投資法です。
昔からの言葉で「実体の伴わない相場は長続きしない」という投資格言があったのですが…現代では年金などの公的資金による買い支えなど官制相場の流れが強く、株価が日々翻弄されていることは皆さんも実感されていると思います。
本来のダウの犬投資法は、(流行り廃りは関係なく)業績が好調な銘柄を保有し『保有株の配当金を再投資する』という投資の基本に適った戦略、まさに投資の王道です。
かの有名なウォーレン・バフェット氏などは御幼少期より安定した業績を上げる会社に投資しつづけて、いまや投資界のカリスマとして君臨されています。
1,「ダウの犬」投資法とは?PCDAサイクルの4ステップでやり方を解説
ダウの犬投資法に則ってポートフォリオを組むのは簡単で、4ステップできる。手順を覚えてしまえば、手間のかかるファンダメンタル分析やテクニカル分析も必要なく。
銘柄を決めて購入してしまえば、その後は一般的な株式投資と違って日々の株価変動に一喜一憂することもない(理論上は雪だるま式に資産が増えていく・・・)。
専門知識不要で手間いらずの投資法なので、株式投資初心者でも比較的簡単に実践できるものです。
4つのステップをこなせば終了、実に単純明快です。
ステップ1:PCDAのPlan(プラン)
初期投資金額と(今後の配当などの)投資方針を決定します。
大事なのは、ダウの犬投資法は長期投資に向いているものであるため、保有資産のすべてを突っ込んで行う投資法ではありません。
コロナ禍で顕著になっているところですが、短期の資金繰りに困らないよう実弾(現金・預金)は余力を持てるような分を残せるように計算しましょう。
また、ダウの犬投資法を実施した一年後にはそれぞれの銘柄からの配当金の蓄積があるはずです。
配当再投資は基本戦術ですが、本業などからの貯蓄の一部も『ダウの犬銘柄』の購入に回すことで、成果は加速度的に上がってきます。
もちろんリスクと裏返しですので、無理のないようじっくり計画を立ててくださいね。
ステップ2:PCDAのCheck(評価)とDo(実行)
12月31日時点の株価で、NYダウを構成する30銘柄の配当利回りを算出し、配当利回りが高い順に並べる。上位10銘柄でポートフォリオを組んで、年初に10銘柄をそれぞれ同じ金額で一括購入する。
※購入する銘柄数が多いほど『分散投資』により、投資の安定性が増しますので、投資の王道的には10銘柄がオススメなのですが・・・
※投資資金が少額な方は10銘柄という理想数に拘らず、5銘柄でも3銘柄でも・・・銘柄数が多ければ大量の投入資金が必要になります(ただしリスクは増えます)。
ステップ3:PCDAのCheck(評価)とDo(実行)
1年後の12月31日時点の株価を基準にして、再度NYダウ30銘柄を配当利回りが高い順に並べて、上位10銘柄とステップ1で選択した10銘柄とを比較する。年初に上位10銘柄から外れた銘柄を売却し、新たに加わった銘柄を購入する。
ステップ4:PCDAのAction(改善)
以降1年ごとにステップ2を行い、ポートフォリオのリバランスを行う。
状況が許せば、ステップ1まで戻り、ライフプランの見直しと併せて再投資額を設定しなおす(なんちゃってFP的なコメント(笑))
2,「ダウの犬」投資法の3つのメリット
ダウの犬投資法のメリットを簡単にまとめてみました。
メリット1――ダウの犬銘柄の安全性の高さ
ダウの犬投資法を実践した場合のポートフォリオはすべてNYダウ構成銘柄で、長年にわたって成長を持続し、配当が続いている企業ばかりです。
業績や財務状況などの健全性も高いので、長期的に保有することを前提とした場合、比較的安心して投資できる銘柄が多いです。
メリット2 ――専門知識がなくても投資判断ができる
投資方法がシンプルということが最大のメリットです。
この投資法を忠実に実践できれば、高度な専門知識がなくても長期資産形成ができます。
ただし、ホッタラカシテいいという訳ではありません。
急激に企業業績が悪化して倒産(めったにないですが)、配当の減配報道など注意すべき点はあるのです。
メリット3――忙しい人でも始められる
(安値の時に買いたいとか欲を出さなければ)1年に1度だけ検討結果から抽出された銘柄を購入するだけなので、忙しい人でも気軽に取り組めます。
※購入した銘柄が大きく値崩れした場合、いかに高配当銘柄といえども値下がり額を挽回するためにはかなりの年数がかかることがあります。
長期の長い目で見れば挽回できるケースも多いのですが、あくまで投資は自己責任ですので、保有銘柄への関心(ニュースでチェックなど)には時間を割いたほうが良いです(体験者は語る)
3,「ダウの犬」投資法の4つのデメリット
どんな投資法にもデメリットはあります。
当然ですが、ダウの犬投資法にも、デメリットもありますので、以下の点を考慮して、ダウの犬投資法を実践するかどうかを判断してください。
※投資はあくまで自己責任です
デメリット1,無配の成長株は、ダウの犬銘柄には組み込まれない
以前は、NYダウ30銘柄に無配銘柄はありませんでしたが(最近でもコロナ禍によりボーイングが配当停止に・・・)前記事に書かせていただいた通り、今後ダウ銘柄の入れ替えがあった場合、成長著しい企業(アマゾンなど?)が新たに組み込まれる可能性もあります。
これらの企業では、利益の大半を設備投資や研究開発費などに回すために、配当を実施していない銘柄もあります。
今後NYダウにIT系などの新興成長株が採用されても、配当を実施していなければダウの犬銘柄としてポートフォリオに組み入れる候補にも上げることができないわけです。
ダウの犬投資法だけで投資をしていると、キャピタルゲイン銘柄の成長(値上がり益)の恩恵を得ることが出来ないのです。
デメリット2,深刻な財政悪化が続く場合、パフォーマンスが伸び悩む
たとえ高配当利回り銘柄を厳選して投資していても、個別銘柄1つの業績悪化によってダウの犬銘柄ポートフォリオ全体のパフォーマンスが低迷することが起こりえます(高配当株というのは、配当と比べて株価が割安っ!!という意味ですので、ある程度のリスクはあるのです・・・)。
長期的に見れば株価も持ち直すケースがありますが、経営基盤が揺らぐほどの財政悪化が続いている銘柄が(株価の低迷により高配当ににみえることで)組み込んでいた場合、「他の銘柄は黒字でも下がった1銘柄が大赤字でトータルマイナス・・・」という事象も起きかねません(そのために分散投資をしている訳ですが…)。
ましてや、経営基盤が揺らいでしまうような銘柄は『今後無配当に転落する』など、ダウの犬投資法での保有意義すらなくなってしまうこともあり得ます。
デメリット3,NYダウの値上がり率のほうが、ダウの犬銘柄の値上がり率を上回ることも
株式市場全体が上昇基調にあるとき、ダウ工業株30種の株価の値上がり率のほうが、ダウの犬銘柄全体の値上がり率を上回ることがある。
ダウの犬銘柄に選択されるような会社は『景気に左右されることなく安定した業績を維持し続け、配当性向の高い会社』が選ばれることが多いです。
これらの会社は株価暴騰時においては上昇の勢いに乏しく、旬な銘柄(隣の芝)と見比べると損した気分(利益獲得機会の損失)を感じることもあることは否定できません。
ただし、株価が下降傾向にある場合は、『株価下落による配当利回りの上昇感』からか、一定水準まで株価が下がれば買いが入ってきたりします。
デメリット4,大型の優良銘柄なので、投資金額がかさむ
ダウの犬投資法で選定される銘柄は大型の優良株ばかりなので、株価が高いものが多いです(ダウの犬投資家だけでなく、機関投資家も基礎代謝的な意味合いで、これらの銘柄を結構な比率で保有しているのです)。
また、ダウの犬投資法正攻法に基づいて、選択した10銘柄にそれぞれ同じ金額を一括投資する場合は、投資金額はどうしても大きくなってしまいます。
投資額が少ない時など、10社を均等に買い付けるなど無理な話です。
こういった場合は、5社や3社に絞ってもいいと思います(その分、1銘柄当たりのリスクは増してしまいますが・・・)
4,まとめ
どんな投資方法にもメリット・デメリットはあります。
ダウの犬投資法も上に書いた通り、いやそれ以上のメリット・デメリットもあるでしょう。
コロナ禍で将来見通しに明るいニュースのない今ですし、何度も言いますが投資は自己責任、どんなに洗練されたカッコイイい言葉を使おうと「自分の大事な金を市場という賭場にあげて奪い合う行為」であることは昔から何ら変わりません。
投資に失敗して自ら命を絶った人、一家で無理心中をした家庭だって数えきれないほどいる・・・
人間の欲望が昔から変わっていない以上、現在も・・・多分これからも投資の本質は変わらないでしょう。
そもそも投資と投機の違いは、あまりないはずなのですが投機は「危険でいかがわしい」、投資は「企業の将来・社会への貢献だ」という方もいらっしゃいます。
それはなんとなく偏見ではないかと思うのです。
革新的な企業にファーストペンギンとして投資をするのを投機とは言いませんよね・・・でもそういった企業への投資には失敗によるリスクの高さは尋常ではありません。
成功した時のリターンは莫大になる可能性も秘めていますが・・・
投資の方法はそれぞれで、自ら開拓していく猛者もいます。
そんななかで、有名な『ダウの犬投資法』をご紹介したのは、投資のプロのように手間暇時間を掛けられない「一般の人が、下手なアクティブ型投資信託より、良いリターンが得られるはず」とタヌキが考えたからです。このような下落局面では特に・・・
特に投資初心者の方には、投資方法の一つとして勉強してみてください。
信じるも信じないも貴方しだいです・・・
今日もお読みいただきありがとうございます。
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※投資判断は自己判断自己責任です。
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