NY株式市場は大きく下げ、週跨ぎで6日続落しています。
昨日の記事に書かせていただいた通り、世界的な景気減速を懸念する材料が続出しており、欧州中央銀行(ECB)が2019年の成長やインフレ見通しを引き下げ、新たに金融機関向けの貸出条件付き長期資金供給(TLTRO)を実施、年内利上げを見送る方針を示すなど『ハト派方向への方針転換』を正式発表しましたが、皮肉なことに市場はかえって『銀行株への不安感』を連想し、銀行関連株が売られる結果になっています。
この先しばらくの株価下落は短期の調整レベルで済むのか警戒する必要があります。
・・・というか警戒してくださいっ!!。
なぜか中国株はこんな市場環境のなかでも好調ですが(人民代表大会中ですし…)
ホントに怖い、ゆでガエル…『ゆでガエル理論』って?
『ゆでガエル理論』は、経営や組織を語る際によく使われるたとえ話です。
「カエルをいきなり熱湯に入れると慌てて飛び出して逃げるが、水から入れてじわじわと温度を上げていくと、カエルは温度変化に気づかず、生命の危機を感じないまま茹で上がり死んでしまう」
これは『ゆでガエル理論』、『ゆでガエル症候群』などと呼ばれるたとえ話で、元々は欧米で知られていました。(本物のカエルはちゃんと逃げ出すそうですが…)
およそ人間は環境適応能力を持つがゆえに、漸次的な変化は万一それが致命的なものであっても、受け入れてしまう傾向が見られる。例えば業績悪化が危機的レベルに迫りつつあるにもかかわらず、低すぎる営業目標達成を祝す経営幹部(タヌキ的には投資家も含めます)や、敗色濃厚にもかかわらず、なお好戦的な軍上層部など。
心理学者や経済学者、経営コンサルタントなどが、この『ゆでガエルの話を比喩として使用する』ことがあります。
日本では1998年に出版された「組織論」(桑田耕太郎・田尾雅夫著、有斐閣アルマ刊)の中で、「ベイトソンのゆでガエル寓話」として紹介され、知られるようになりました。居心地の良いぬるま湯のような状態に慣れきってしまうと、変化に気づけずに致命傷を負ってしまうというビジネス上の教訓とされています。
市場でも、いきなり暴落が起こってしまえば「みんな我先にと」逃げ出してしまいます。
多くの場合は、『損切した後ですぐに株価回復』などロクな結果にならないのですが…
ところが今のように、「連日、悪いニュースがでてジリジリ株価が下がっていく」というのは、「明日には上がる、明日には戻るはず」という心理に支配され、気が付いたら『塩漬け株の出来上がり、もしくは大損切で泣きを見る』と言ったことになりかねません。
『中短期的』には、かなり危険な状況といえるでしょう。
『信用取引』などで失敗すると、文字通り「致命的失敗」に繋がりかねません。
タヌキはいまの市場雰囲気から、「ゆでガエル理論」の恐怖を連想しています。
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投資戦略によってリスクは大きく異なる
タヌキは株式投資をする中で「暴落よりタチが悪いのが、このゆでガエル現象」だと思っています。
まさに今日時点では、各国・各機関が続々と「将来成長率の下方修正」を公表していて、残念なことに「市場の反応として株価続落」という現象が起こっています。
タヌキの基本姿勢は『バイ&ホールド』でいるつもりなのですが、もしも「耐える脂肪(含み益)を持たず、中期投資姿勢」で市場に臨んでいた場合は、恐怖にひきつっているでしょうね。
『バイ&ホールド戦略』での長期投資姿勢を貫いている投資家さんにとっては、被る被害が比較的少ないのですが、『中期戦略』を睨んだ売買姿勢で市場に臨んでいる投資家さんにとっては致命的な失敗に繋がりかねません。
ましてや、信用取引など言語道断です。
現在は、市場の状況(各国のニュースや市場気配)をしっかり読んで、守りを固めることが必要な時期なのかもしれません。
※注意
市場気配頼みで生き延びているタヌキの『感想』ですので、個人差はあります。
現実はどうなるかわかりませんよ。
※投資判断は自己判断自己責任です。
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