NY市場はスリーエム(MMM)の好決算発表により中国景気の減速懸念がわずかに改善傾向と受け止められ僅かに反発しました。
NASDAQは、半導体関連銘柄が値を下げ続落しています。


米中国貿易交渉前にHuaweiを起訴!
このカードはエース?、それともJOKER?

アメリカ司法省は、アメリカの携帯大手「Tモバイル」に対する産業スパイなどを理由に中国の通信機器大手「ファーウェイ」を起訴したと発表しました。カナダで逮捕された孟晩舟副会長も起訴し、身柄をアメリカに引き渡すよう要請しました。

ファーウェイでは、他の企業から機密情報を盗み出した社員にボーナスを払っていたの情報を司法省は把握しているとのことです。

米中貿易交渉直前で起訴に踏み切ったのは、勿論のことですが中国に対するプレッシャーを目的としていると思われますが、中国が勝てないならせめても…と、面子を重視し「肉を切らせて骨も断たれても、もういいっ‼︎」ところまで追い込んでしまうと、悪手となってしまいます。
交渉相手を追い込むのもほどほどに…

米中貿易交渉の3つのシナリオ

現時点で、米中協議で予想される3つのシナリオは以下の通り、若しくはこの中の動きのチャンポンになると想定されています

 

ベース(打算的合意)シナリオ

ライトハイザー代表と劉副首相が今週合意に達した場合でも、それぞれの首脳に報告するには時間がかかり、それから両国首脳が満足できる合意内容かどうかを判断することになる。

ライトハイザー、劉両氏とも記者団には通常多く語らないことから、協議終了後の両氏のコメントにはあまり期待できない。

従って、どの程度進展したかは交渉後に発表される漠然とした公式声明から判断せざるを得ない。

今月初めの北京での次官級協議にならい、双方が別個に声明を発表する見込み(仲良く発表するつもりであれば、両首相での交渉時でしょう)

北京の協議終了後、米国側は米国製品の購入などの問題で前進したとした上で、いかなる合意にも「継続的な検証と効果的な実施」が含まれる必要があると表明。中国側は協議では「広範囲にわたり深く、詳細」に議論されたと説明した。

 

中国側は恐らく、米国からの輸入拡大に同意し、知的財産権の窃取を止めると公約する可能性がある。そして両国とも合意に効力ある実施手段を持たせるため、実行可能な施行システムを構築する可能性がある。

 

当局者らがさらなる協議を行う計画だと示唆すれば、双方が3月1日までに合意の取りまとめが可能だと考えている表れとみられ、休戦期間の延長もあり得る。

 

打開(最善)のシナリオ

最善のシナリオは、中国が予想以上に積極的な経済改革案を提示することだ。

この場合は対中タカ派のライトハイザー代表も、中国が国家主導モデルの開放に真剣であると認めるだろう。

またトランプ大統領とホワイトハウスも原則、合意を評価するだろう。

市場は反発し、数カ月続いてきた世界的貿易戦争への不安は解消される。

ただし、ここまでの同意があったとしても現時点で公表はせず『期限ギリギリまで伸ばして、首長級(特にトランプ)がドヤ顔で発表するでしょう』この人ならツイッターでぽろっと出しちゃいそうですが

 

決裂(最悪)のシナリオ

協議終了後に声明が出されない場合は決裂の可能性がある。

その場合は、トランプ大統領がさほど間を置かずに怒りのツイートを発するだろう。

実際、昨年5月には共同声明で中国が米農産物やエネルギーの輸入拡大に合意し、知財権の重要性を認めたにもかかわらず、数日後にトランプ大統領はこの枠組みを拒否していた。

こうなってしまうと、GAMEOVER…米中の経済不安を起点に、『世界経済は崩壊方向』に突き進んでいくことになります。


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日本時間2019/1/30 6:00現在


NYダウ : 24,579.96  ▲0.21% (   +51.74)

NASDAQ :  7,028.29  ▼0.81%   (    -57.40)

S&P500 : 2,640.00   ▼0.15%  (    -3.85)
VIX恐怖指数: 18.87     ▲8.32%

 

為替ドル円 : 109.44

上海総合指数:2,594.25   (      -2.72)

 

日経平均先物CME(ドル建て):20,630.00

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