NY市場は4日続伸しましたっ!!
ダウ平均は、ほぼ1.5カ月ぶりの高値まで戻ってきました。
米中政府の貿易交渉への期待が大きく膨らんだためです。
「中国政府が対米貿易黒字対策を提案」との報道が市場に好感
ブルームバーグ通信が、「中国政府が米国からの輸入を大幅に増やして2024年までに対米貿易黒字をゼロにする提案をした」と報じました。
前日にはダウ・ジョーンズ通信が「米財務長官が中国への追加関税の一部、もしくは全部の撤回を提案した」と報じ、この報道については関係者が否定したとも伝わり、トランプ政権内では『米中貿易戦争』への対応についてハト派とタカ派の議論には『公表できるまではまとまっていない』状況だと推測されます。
米中貿易協議に大きな期待!!
米中両国間では最悪の事態を避けるために、1月30~31日には劉鶴副首相が訪米し、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表らとの貿易協議に臨む予定となり、市場では「『米中貿易戦争』の緩和に向け、協議が進む」との期待が高まっています。
ダウ平均は引け間際に一時は380ドル高近くまで上げており、『投資家心理は楽観』の方向に向かっているようです。
中国の景気対策、米国との関税合戦の悪影響が回避できる可能性を感じたのか、中国売上比率の高い銘柄が広く買われ、建機のキャタピラー(CAT)▲2.18%や化学のダウ・デュポン(DWDP)▲1.79%、事務用品・工業製品のスリーエム(MMM)▲2.16%などが続伸。
原油先物相場の上昇を受けて石油大手シェブロン(CVX)▲2.15%、エクソンモービル(XOM)▲1.19%なども上げています。
相場全体の上昇は「ベルの鳴っている電車に飛び乗る」心理を呼ぶ
一昨日のように好決算の一社(ゴールドマン・サックス)が牽引する相場とは異なり、ダウ平均を構成する30銘柄すべてが上昇しました。
サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が講演で「環境が変われば、バランスシートの正常化を含む金融政策についても見直す」などと述べており、「米景気次第で米連邦準備理事会(FRB)が柔軟に政策を進める」との見方が改めて意識され、投資家心理がリスクオンに切り替わったようです。
この空気感からすると、(超楽観的な方向に流れれば)新たな悪材料が出なければ『一気に株価上昇』という局面も有り得ないことではなくなってきました。
特定の一社などでなく、市場全体が上昇傾向になれば「乗り遅れまいと」飛び乗ってくる投資家は結構多いものです。
『発車ベルの鳴っている電車には、つい飛び乗ってしまう』心理でしょうか…
トランプ大統領が変なツイートをしない(市場の足を引っ張らない)ことを祈るばかりです。
日本時間2019/1/19 6:00現在
NYダウ : 24,706.35 ▲1.38% ( +336.25)
NASDAQ : 7,157.23 ▲1.03% ( +72.76)
S&P500 : 2,670.71 ▲1.32% ( +34.75)
VIX恐怖指数: 17.80 ▼1.44%
為替ドル円 : 109.75
上海総合指数:2,596.01 ( +36.37)
日経平均先物CME(ドル建て):20,965.00
※投資判断は自己判断自己責任です。
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