『基礎教育の充実』は世襲制を打破し、職業選択の自由を広げたが…

その昔、親の職業を継ぐことは当たり前の時代がありました。

支配層出身の子弟は支配層に、職人の子は職人に、農民の子は農民に・・・

たとえ望まないとしても、生まれた家の職業がそのまま、自分の将来の職業になる時代でした。

それを変えたのは、身分制度の改革などもありますが、大きな要因は『ある程度の教育水準までの教育を受ける機会が得られるようになった』ことが大きいと思われます。

『基礎教育』を受ける機会が広がらなければ、親の仕事を仕込まれて後を継ぐか、他の職業に弟子入するなどして教えを請うしか選択肢はありませんでした。

昔の基礎教育というと『寺子屋』とかをイメージしてしまいますが、当時は「寺子屋に通える家と通えない家」という格差が存在していましたので、平等な教育(義務教育)の制度が出来て普及するのはもっと近世になります。

 

みなさまもよくご存じのDr.野口英世も医者の家に生まれた訳でもなく、決して裕福な家庭で生まれた訳でもないそうですが、独学で医術開業試験を合格され、伝記になるくらいの立派な人物になりました。

そのお顔を見ない日はないくらい・・・ですよねっ!!

 

ほぼ独学で医術開業試験を突破されたのは、賞賛に値するというか簡単にできることではありません。しかしそれが出来たのは、彼が『基礎教育』を受ける機会に恵まれたからと言っていいでしょう。そしてそれを理解し、独学で医学を吸収できるレベルまで応用を利かせるには、才能だけでなく死ぬほどの努力をされたのではないでしょうか。

 

Dr.野口英世の時代でも支配階級や裕福層は、子供に家庭教師を付けるなどで自分の職業の継承や、跡継ぎでない子供にも『それなりの教育を施し、ほどほどの職業選択の自由』はあったでしょうけれど・・・

 


この流れは現在でも、『富裕層の子供はお金をかけた教育を受け、職業選択の幅も広くなる』ということで脈々と受け継がれています。

 

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教育格差を抑えれば人類の進歩は止まってしまう…かもしれない


Dr.ピケティも、「富裕層と庶民は代を重ねるほど、教育格差がますます広がっていく」と問題視していますが、有効な対策は・・・ないですよね。

義務教育の水準をいくら上げていっても、富裕層は(当の本人、子供の意向にかかわらず)学校が終わってからの時間に『家庭教師や塾、お稽古事など』お金に物を言わせたような追加教育を上乗せすることが出来る訳ですから、格差は広がる一方になります。


こればかりは、『塾・家庭教師など家庭学習を禁止する法律』でも作らなければ格差解消のしようがありませんがタヌキはこれには反対です。(格差解消を意識しすぎた方策は、人間全体の能力や才能を(低いレベルにあわせて)頭打ちにする悪手でしかないのですから)

そんなことをすれば人類の可能性は、学習もスポーツも『生まれついての才能+基礎教育』で停滞してしまうでしょう。

 

タヌキ的には、教育に関しては「格差があっても仕方が無い」と考えています。

これまでも、一部の突出した能力の持ち主(一握りの天才達)が「我々の暮らしをより安全・快適にする発明や発見をして、改良を重ねてくれた」ので今の文明が成り立っています。

全人類の能力が『タヌキ並み』に横並んでしまっては、新しい発明・発見など無理でしょうから・・・

 

教育格差の図③


Dr.ピケティ自身も、本著書『21世紀の資本』の執筆まで出来たのは『恵まれた側の格差教育』を受けることが出来たおかげだと思いますよ。

 

人類には牽引役を担ってくれる、優秀な人材が必要なのです。

読破に要した時間は1か月、今回から添付します『画像データ』の作成に要した期間が1か月(タヌキにとっては画像データづくりが一番苦手です)

今後何度かに分割して『感想文』と『メモ書きから起こした画像』を掲載してみたいと思っておりますので、よろしければお付き合いくださいませ。

『違った解釈』、『追記事項』など、思うところがありましたら『コメント欄』に書き込みいただけると、タヌキにとっても勉強になります。
喧嘩とか無しで使っていただければ、Welcomeです(書き込み内容によっては、タヌキの独断で整理することもあるかもしれませんが…その時はごめんなさいです)。

※これに添付するつもりで作成した映像データが消失してしまいました。
 急ぎ再度作成して貼り付けしたいと思います。
 画像づくりニガテですけど頑張りますっ!!


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今日も読んでいただきありがとうございました。
タヌキは巣穴に戻ります。
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