NY株式市場は、ダウ平均は反発、NASDAQ、S&P500指数は続伸で終わりました。
チョット上昇しすぎて怖くなってしまいます。
「米中貿易協議が合意に近づいている」との『市場の期待感』が買いに向かっています。
しかし、協議の最終的な行方を見極めたい投資家も多く、買い一巡後は株価上昇も落ち着いてきました。
特にダウ平均は『一時はマイナス圏に沈む』など『安定した期待感とは言えない』部分もあります。
米中貿易交渉ワシントンステージ開始、デジャヴ感満載です
ワシントンで米中は閣僚級協議を再開しました。
カドロー国家経済会議(NEC)委員長が記者団に、中国の知的財産権侵害や技術移転の強要などについて「中国が初めて、米の主張が正当だとの認識を示し、両国とも週内に合意に近づくことを望んでいる」と述べたと報道されました。
「中国の歩み寄りで貿易交渉が前進している」と市場では期待しているようですが、デジャヴでしょうか?この景色どこかで見たような気がします。
国際通貨基金(IMF)は3日に公表した4月の世界経済見通し(WEO)で、米中通商戦争が激化すれば、両国から製造業部門の雇用が流出し、雇用が失われる恐れがあるとの見解を示した。
しかし両国の総合的な貿易収支は変化しないとのこと…
米中間で取引される物品のすべてに掛けられる関税率が25%に引き上げられた場合、製造業生産はメキシコ、カナダ、東アジア地域に移転すると予想され、米中両国の製造業は「大幅な」損失を被ると指摘。
こうした事態になれば、2018年半ばから続いている『米中の関税導入の応酬が一段と激化する可能性が高い』との見方を示しました。
今後の米中貿易交渉のニュースが気になるところです…
経済指標と企業業績見込み、どちらを重視する?
3日発表の中国の3月の非製造業の購買担当者景気指数(PMI)が改善し、中国景気に対する過度の懸念が和らいだことも好感されています。
これを受け、中国販売に依存度の高い半導体銘柄が上昇。
アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やインテルなど半導体株全般が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数).SOXは一時3%高となり、過去最高値を更新しています。
半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が半導体の生産を加速しているとの報道を受け、年後半の業績改善期待が強まっています。
ただし注意が必要なのは、今日公表された米経済指標である、3月の『ADP民間雇用者数』が1年半ぶりの低い伸びにとどまっており、3月の『ISM非製造業総合指数』も約1年半ぶりの低水準だったこと…
『新たに公表される各指標の良化・悪化』に一喜一憂している市場感の中にいる限り、地に足がついた市場の見方が出来ていないということです。
教科書通りのお話ですけれど、『各企業の業績見込みを先取りして株価が動いている。それが株価が決まる仕組み…』なはずなのですが、
現在では『各指標による(ざっくりとした)経済見込み>企業個々の業績見込み』という重視順序で市場の売買が決定している傾向が強いように見えます。
『次々に公表される各経済指標の推移』や『米中貿易交渉での(楽観的な)期待感と失望感』に過度に振り回されているような気がしてしまいます。
(それでも市場の流れに乗るしかないのですが…)
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日本時間2019/4/4 6:00現在
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