NY市場は続伸、円安傾向に傾いています。
ゴールドマン・サックス予想以上の好決算に株価沸騰
NY市場は3指数ともに続伸しましたが、特にダウは3桁台の上昇と昨年12月中旬以来ほぼ1カ月ぶりの高値で終えました。
米金融大手のゴールドマン・サックス(GS)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)が発表した四半期決算を好感した買いが広がり、相場を押し上げてくれた形です。
金利上昇や企業のM&A(合併・買収)の増加などを支えにゴールドマンが発表した2018年10~12月期決算は事業会社の売上高にあたる『純営業収益と1株利益がともに市場予想を大幅に上回り』ました。
また、バンク・オブ・アメリカも金利上昇や貸出金の増加などを背景に市場予想を上回る増収増益決算を発表し、金融大手の収益に対する警戒感が後退しているようです。
金融株はこれまでパッとしたところがなく、この一年の間でズルズル下がっていたところでしたので、「期待されていなかった子が、テストでいい点を取ってきた」といった感じでしょうか…
ただ本日のダウ上昇の原動力は、『ゴールドマン・サックス』一社に依るもので、その寄与度は117.51と独りで相場をけん引した形になっています。
ダウ30銘柄内でも、ファイザー(PFE)、コカ・コーラ(KO)、ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)、ベライゾンコミュニケーション(VZ)、マクドナルド(MCD)は1%以上の下げを見せており、今日の市場はゴールドマン・サックスに救われた感の強い相場になっています。
ゴールドマン・サックスさん、ありがとう!!
市場は血眼になってアラを探すもの
「好決算で市場見通しが良くなる」など市場に少し安心感が広がってくると、市場心理は不安要素を探してくる傾向があります。
『米中の通商交渉を巡る先行き不透明感』が改めて意識され、取引終了にかけ株価上昇に水を差しました。
米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が「米連邦の検察官が米国との取引先から企業秘密を盗んだとして中国の華為技術(ファーウェイ)を捜査している」と報じ、米中の通商交渉の先行き不透明感が改めて意識されました。
IT関連では、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が高価格帯の通信プラン契約者に音楽配信の「アップル・ミュージック」を無料で提供すると発表したのを受けてアップル(AAPL)が上昇。
アマゾン・ドット・コム(AMZN)やマイクロソフト(MSFT)など主力株も買いが続いています。
日本時間2019/1/17 6:00現在
NYダウ : 24,207.16 ▲0.59% ( +141.57)
NASDAQ : 7,034.70 ▲0.15% ( +10.86)
S&P500 : 2,616.10 ▲0.22% ( +5.80)
VIX恐怖指数: 18.70 ▲0.54%
為替ドル円 : 109.03
上海総合指数:2,570.42 ( +0.08)
日経平均先物CME(ドル建て):20,560.00
※投資判断は自己判断自己責任です。
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